【2022年】Eclipse×Python開発環境の構築(Windows11)

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Eclipse

最近人気が増し増しのプログラミング言語Pythonですが、開発環境として何を使うかで迷う人って意外と多いんじゃないかと思います。

どれがオススメかは個人の好みの問題になってくるので一概に「これがいい!」とは言えませんが、僕はEclipseをオススメします。

Eclipseにはプログラミングする上での支援機能が豊富で、使いこなすことができるようになるとキレイなコードが爆速で書けるようになります

【Eclipseの支援機能の例】

  • コンテンツ・アシスト(コード補完)
  • コード・フォーマッター(自動成型)
  • メソッド・変数/定数定義元へのジャンプ
  • デバッグ時のブレークポイント、ステップ実行
  • 静的コード解析
  • ソースコード管理(SVN、Git等)

Eclipseの使い方に慣れるまでは苦労する部分もあるかと思いますが、慣れてくるとストレスなく爆速プログラミングができるようになります

また、EclipseはPythonだけでなく、C/C++、Java、PHPにも対応しており、どの言語を使用しても基本的な操作方法は同じです。

なので、1つの言語でEclipseの使い方に慣れてると他のプログラミング言語を使ってみようと思ったときに、新たに開発環境ツールの使い方を覚える必要がなく、すんなりプログラミングを行うことが可能となります。

Eclipseの支援機能はぜひ覚えてほしいところではありますが、今日は初めてEclipseやPythonを使ってみようとしている人向けの内容にしようと思っていますので、Eclipseの導入からEclipse上でPythonを実行できるようになるところまでを説明していこうと思います。

具体的には下記の順を追って説明していきます。

<Python実行環境構築の流れ>
 1.Anacondaのインストール
 2.統合開発環境Eclipseのインストール
 3.EclipseとAnacondaの実行環境設定
 4.Pythonスクリプト実行

また、この説明で使用する環境とインストールするバージョンは以下となります。

  • Windows 11
  • Eclipse 2022
  • Anaconda (Python 3.9)

Anacondaのインストール

AnacondaはPythonのディストリビューション・パッケージとなります。

Anacondaを使うことでPyhonに関わるソフトウェアやツール類などを一括で管理、インストールすることができるようになるので環境構築が容易になります。

初心者の内は積極的に使っていきましょう!

Eclipse(Pleades)パッケージにもPython本体が含まれているのですが、Eclipse付属のPythonは使用せず、AnacondaのPythonを使用していきます。

インストール手順

Anacondaのダウンロードページへ行き、Windows版インストーラーをダウンロードします。

自身の環境に合わせて64bit版か32bit版を選択してください。

ダウンロードが終わったらインストーラーを実行し、インストーラー画面に従いインストールしていきます。

インストーラー画面が立ち上がったら「Next」をクリック。

「I Agree」をクリック。

「Just Me」を選択し、「Next」をクリック。

ここではインストール先を指定します。

ここで注意したいのが、インストール先のパスに全角が含まれているとインストールできないことです。

なのでインストール先のパスには全角が含まれないように注意しましょう!

インストール先のパスに全角が含まれている場合・・・

エラーダイアログが表示される。

次はインストールオプションの設定です。

Anaconda Pythonを環境変数PATHに追加するか否かです。

ここでは「Register Anaconda3 as my default Python 3.9」にチェックを入れて「Install」をクリックしましょう。

「Add Anaconda3 to my PATH environment variable」を選ぶと環境変数PATHにAnaconda Pythonが追加されます。
他のバージョンのPythonを使用していなければ問題ないですが、特別な理由がない限りはこちらを選択するのは避けましょう。

インストールが開始されるので少し待ちましょう。

インストールが完了したら「Next」をクリックします。

「Finish」をクリックしてインストール完了です。

Anaconda最新化

Anacondaを最新化する方法は次の2つの方法があります。

  1. Anaconda Promptを開いてupdateコマンドを実行する
  2. Anaconda Navigatorを開き、GUI上で更新する。

Anaconda Promptで更新する

まずはAnaconda Promptを立ち上げましょう。

windowsスタートメニューの検索画面に「anaconda prompt」と打ち込むと、Anaconda Promptアプリケーションが出てくるのでクリックして起動します。

すると以下のような画面が立ち上がります。

上記の画面にコマンドを打ち込み、アップデートを行っていきます。

・本体のアップデート

$ conda update conda

・パッケージ一式のアップデート

$ conda update --all

Anaconda Navigatorで更新する

まずはAnaconda Navigatorを立ち上げましょう。

windowsスタートメニューの検索画面に「anaconda navigator」と打ち込むと、Anaconda Navigatorアプリケーションが出てくるのでクリックして起動します。

以降はAnaconda Documentationを参照しながらアップデートを試みましたが、アップデートが正常に完了することはありませんでした。
バグなのかどうかはわかりませんが、現時点でAaconda Navigatorを使ったパッケージのアップデートは不可と判断しますので、アップデートしたい場合は「Anaconda Prompt」を使うようにしましょう。

Eclipse(Pleiades)のインストール

PleiadesのサイトからEclipse(Pleiades)モジュールをダウンロードします。

どのバージョンを使うかは好みになってきますが、基本的には最新版を使うようにしましょう。

パッケージはもちろんPythonを選択します。

EditionはFullとStandardがありますが、違いがよくわからなければ「Full Edition」を選びましょう。

Standard EditionFull Editionに対し、JDKやPythonなどが一部付属しません。
JDKなど独自の環境を使用したい場合はStandard Editionを選ぶと良いでしょう。

Downloadをクリックすると、「pleiades-2019-09-python-win-64bit-jre_***.exe」のようなファイル名のパッケージがダウンロードされるので、実行します。

Windows11でpleadesパッケージexeファイルを実行する際に、Microsoft Defender SmartScreenによって、下記ダイアログが表示されることがあります。
exeファイルを実行したい場合は「詳細情報」→「実行」の順にクリックします。

実行すると下記の画面が立ち上がるので解凍先フォルダを指定し「解凍」ボタンをクリックします。

解凍が終わると下記のファイルが生成されます。

eclipseは「eclipse.exe」で起動できます。

Eclipse + Anacondaの実行環境設定

Eclipseを起動するとワークスペースを選択する画面が表示されるので、ワークスペースを指定し、「起動」をクリックします。

初回起動時は下記のようなPython実行ファイルパスの更新画面も表示されます。

Python PathはインストールしたAnadonda Pythonを後で指定するので、「今後この質問を表示しない(すべて無視)」を選択しましょう。

Eclipseを起動が起動したら「メニュー」→「ウィンドウ」→「設定」をクリックします。

設定ウィンドウが開いたら、左のペインから「PyDev」→「インタープリター」→「Pythonインタープリター」を選択します。

するとPythonインタープリター(python.exe)の設定ペインが開きます。

デフォルトでPython3、Python2が設定されていますが、今回はAnacondaでインストールしたPythonを使用するのでAnaconda Pythonインタープリターを追加していきます。

右のペインの「新規」→「python/pypy exeの参照」をクリックします。

すると別画面が立ち上がるので、Anacondaをインストールしたディレクトリ直下に「python.exe」があるので、クリックして選択し、「開く」ボタンをクリックします。

「インタープリター選択」の画面が立ち上がるのでインタープリター名に好きな名前を付ける。

ここでは「AnacondaPython3」としました。

以下のような画面が表示されるので、そのまま「OK」をクリックする。

Python インタープリターのペインで、自身で決めたインタープリター名(この場合は「AnacondaPython3」)が追加されているので、右側のボタン「上へ」をクリックして、追加されたリストを先頭に移動させます。

移動が完了したら、画面右下のボタン「適用して閉じる」をクリックする。

以上でEclipse + Anacondaの実行環境設定は完了です。

Eclipseでpythonスクリプトを実行してみよう!

Eclipse + Anacondaの実行環境設定ができたので、さっそくpythonでプログラムを書いて実行してみましょう。

まずはプロジェクトを作成します。

メニューから「ファイル」→「新規」→「Pydevプロジェクト」を選択します。

Pydevプロジェクト・ウィザードが立ち上がるので任意のプロジェクト名を入力します。

ここでは「python_test」とします。

また、インタープリターのところで「AnacondaPython3」が選択されていることを確認します。

終わったら「次へ」ボタンをクリックします。

「完了」ボタンをクリックします。

するとPydevパッケージ・エクスプローラーに先ほど作成したpython_testプロジェクトが追加されます。

プロジェクトが作成されたので、次はpythonスクリプトファイルを作成していきます。

追加されたプロジェクト名を右クリック →「新規」→「Pydevモジュール」を選択します。

新規Pythonモジュールの作成・ウィザードが立ち上がるので名前の箇所に任意のスクリプト名を入力します。

ここでは「py_test」と入力します。

終わったら「完了」をクリックする。

初めてモジュール作成した場合はPyDevのデフォルトEclipse設定の画面が開きます。

毎回この画面が開くのは面倒なので「PyDevエディターが開かれたら必ず再チェックしますか?」のチェックを外して、OKボタンをクリックします。

次の画面ではスクリプトファイルのテンプレートの選択になります。

任意で構いませんが、ここでは<Empty>を選択します。

最後に「OK」ボタンをクリックする。

スクリプトファイルが追加されました!

それでは実際にプログラムを書いていきましょう。

以下のprint文をコピペします。

print("Hello python test")

終わったらpythonスクリプトを保存し、さっそく実行してみましょう。

実行方法は「py_test.py」上で右クリック →「実行」→「2 Python実行」をクリックします。

正常に実行されるとコンソール・ビューにprint文の記述内容が出力されます。

以上がpythonの環境構築から実行方法までの説明となります。

さいごに

今回はPythonとEclipseをインストールし、Eclipse上でPythonを実行するまでの一連の流れを説明しました。

このまま続けて冒頭で述べたEclipseの支援機能まで説明してしまうと覚える量も多くなってしまい、特に初心者の方には荷が重そうな感じになってしまいそうだったので一旦ここまでで区切ることにしました。

プログラミングに関して、慣れてない内はわからないことも多く、行き詰まることも多いと思いますが、プログラムは書けば書くほど上達していきますし、サンプルコードもネット上でたくさん転がっていますので、他人が書いたコードを読んで理解することも上達の近道になると僕は思います。

習うより慣れろってヤツですね!

Eclipseの支援機能については随時このブログ書いていこうと思いますので、よかったら参考にしてみてください。

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